国家公務員、地方公務員共に多くは夏と冬の年2回にボーナス(賞与ともいう)をもらいます。
このボーナスは毎年人事院が勧告して1年の何ヶ月分(支給月数)にするか決まります。
そして、ボーナスは「期末手当」「勤勉手当」という2つの手当から仕組みが成り立っています。
近年は勤務成績をもっとボーナスに反映させる動きも出てきているも確かです。
この記事では公務員のボーナスの仕組みと金額についてご紹介していきます。
公務員のボーナスの概要
公務員のボーナスの概要は以下の通りです。
ボーナスの支給日 | 夏(6月末)と冬(12月10日)の年に2回 |
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ボーナスの支給金額の割合 | 約4.3ヶ月分の給料(1年間のボーナスの総額) |
ボーナスの内訳 | (給料、地域手当、扶養手当) |
ボーナスについては支給割合が年によって変わってきますが、近年は大体4.3ヶ月分などの水準となっています。*毎年比率は変わります。
ボーナスの計算の中身は以下の通りとなっています。
給料*4.3ヶ月分=ボーナス
*給料=月額給料、地域手当、扶養手当
例えば、月額35万円の人の年間のボーナスは
35万円*4.3=150万円となります。
そこから税金などが引かれるため、実質80%程度とみて、年間で120万円の手取りがもらえることになります。
公務員のボーナスの推移
公務員のボーナスの推移は以下の画像の通りです。
「給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント(平成29年8月)」(人事院)
赤枠で囲っているところが、年間のボーナスの支給比率になります。
不景気で民間の収入が悪い時なんかは、次の年に遅れて比率が下がるわ。平成21年の例とかそうね。
公務員の期末手当と勤勉手当について
公務員のボーナスは「期末手当」と「勤勉手当」からなっています。
それぞれの意味については
●期末手当・・・働いた分の支給(通常1.3となる)
●勤勉手当・・・成績によって増減があります。
となっています。
これから国家公務員の諸手当の資料を元にご説明していきます。
公務員の期末手当について
こちらは国家公務員の平成31年の期末手当の支給割合となっています。
基本的な一般職員であれば、1.3(1回あたり)となっています。
また期末手当の支給月数では6月より12月の冬のボーナスの方が多くなり、
●6月・・・1.225
●12月・・1.375
となる場合が多いです。
公務員の勤勉手当について
次に勤務成績に応じて支給額が変わる勤勉手当についてです。
通常であれば「0.895」の支給で、それ以外に成績に応じて上の画像のように区分されています。
勤勉手当について6月と12月ではほとんど同じになります。
●6月→0.895
●12月→0.895(人事院勧告によって少し変動する。)
となります。
まとめ
以上ボーナスの仕組みをまとめると。
●ボーナスの割合は景気に応じて毎年変わる
●ボーナスは「給料、地域手当、扶養手当」を月額給料としてそれに支給月数をかける。
●ボーナスは「期末手当」と「勤勉手当」からなる。
とこのようになります。
公務員でも毎日の積み重ねで手軽にコツコツ収入が増やせる方法と資産運用について解説。知っていると知らないとでは将来的に大きな違いに!