私は地方公務員(県庁)として働いていましたが、職場ではパワハラ(パワーハラスメント)で部下が休む事例が普通にありました。
パワハラが上司からの場合、多くの部下職員の方は我慢して仕事を続ける場合が多いのが現状です。
上司のパワハラに対して部下は非常に報告し難い(しにくい)のが本当の話なのです。
職場についてもパワハラについては、残念ながら容認している場合も少なくなく、早急な改善が望まれると言えます。
パワーハラスメントは圧倒的に上司からが多い。
私がこれまで公務員の職場をみてきた場合に、ほとんどの上司と部下の関係において部下が休む(病気休暇や休職)場合が多くみられました。
そういったことは職場でも噂になることが多いのです。
いつも上司からきつく言われていたみたい。
Mさんはいつも課長から色々言われて顔色が悪くなっている。
なんか隣の席の先輩職員と上手くいってないって聞いていたわ。。。。
このように公務員の職場では、部下が休むとこのような噂が飛び交います。
しかしながら、問題となった上司についてはそのまま態度を変えることなく、仕事を続けることが多いことも普通にあります。
パワハラについては職場が容認する傾向がある。
公務員のパワハラに対する窓口で質問させてもらいました。その後労働組合等の本部などで相談しにいきました。結果はそんな上司を一人部署に置くべきだ、あなたの市役所の組合は動くべきで、人事は何をやっているんだという意見でした。
しかし市役所の回答はいい大人なのに人間関係がうまくいかないのはどっちも悪い、公務員は病気で休んでも首にならないんだから休みなさいと言われ結局パワハラしている上司を異動することも私を異動させることもなく、私は精神科の受診をし診断書を提出させられ、休職させられることになりました。ー弁護士ドットコム
このように職場はパワハラについては、公然では「パワハラは受け手側のパワハラと認識すればパワハラ」になると言っておきならがら、実際は容認をしている場合が多くあると言われています。
パワハラ上司からはただ我慢して耐えろってことなのね。 事なかれ主義もいいところだわ。
職員が一人休むと、組織的にマイナスかつ税金の無駄遣いになるのにその認識が無いように思えます。
公務員のパワハラで相談するには
パワハラについては相談する選択肢がいくつかあります。
●人事を担当している上司に相談をする。
●組合に相談をする。
●人事課に相談をする。
●人事委員会に相談をする。
●組織が契約している社会保険労務士に相談をする。(外部相談員)
これらの場合でどれが本当に有効なのかというと、それはやはりその組織によるという場合が多いと感じています。
パワハラについては、ある意味グレーゾーンのようなところがあり、職場もパワハラをしていると思われる上司に注意をし難い、また見て見ぬふりをしている場合があります。
ここでグレーゾーンというのは、法律違反をする決定的な証拠がないということです。「指導の一部」で済ませているということです。
例えば部下に手を出したなど、決定的な証拠がないと上司に対して、処分などはしにくいのが現状です。
人事委員会は、表面上は組織の外部団体となっていますが、実際は組織の職員が働いています。
相談しても解決しない場合がある。
実際に相談する選択肢は複数あるものの、どれが有効かというと、相談してみないと分からないのが現状です。
ですが、上司との関係で、仕事のモチベーションが下がり、体調が悪くなっていただただ我慢しては状況がよくありません。
ですので、
●自分が相談しやすい窓口に相談をする。(直近の上司が見て見ぬ振りであれば、組合や人事課に相談をする。)
●医療機関を受診して、ストレスの原因と体調の相談して、回復について主治医と相談をする。
という方向を取る必要があります。
自分の体調は自分にしかわかりません。
なので、少しでも自分の状況が良くなるように、周りに流されるのではなく、自身で決断をしっかりとする必要があります。